カーフィルムやスモークフィルムと言えば、
「車の窓を黒くするフィルムでしょ」などと、
イメージされる方がほとんどではないでしょうか。
実は、同じカーフィルムでも様々なフィルムが存在します。
例えば、オートバックスさん、イエローハットさん、ジェームスさんなどの量販店で
一般的に販売されいるフィルムとプロが使う業務用のフィルムの違い。
また、紫外線だけカットしているフィルムや紫外線だけでなく赤外線もカットしているフィルムなど。
このようなカーフィルムの種類を詳しく解説していきます。
オートバックスさん、イエローハットさん、ジェームスさんなどで市販されているフィルムと業務用フィルムの違い
フィルムの製造方法の違いで、3通りに分けられます。
- 顔料タイプ
- 染料タイプ
- 原料着色タイプ(原着)
それぞれについて簡単に表にまとめると以下のようになります。
顔料タイプ | 染料タイプ | 原料着色 タイプ |
|
厚さ | 薄い | 中間 | 厚い |
耐久性 | 弱い | 中間 | 高い |
価格 | お手頃 | 少々高い | 高い |
このようなイメージです。
最近では、業務用のフィルムもインターネットで購入することもできますが、
基本的には一般向けに販売されているものは、顔料タイプや染料タイプのものが多くなっています。
では、どのように異なるのか解説していきます。
フィルムは原則としてフィルム面とノリ面に分かれます。
それぞれのタイプはフィルムの品質、ノリの品質、着色の方法が異なります。
ちなみに国産のフィルムメーカーであっても、
市販用と業務用で比較してみると手で触ってわかるほど、
フィルムの暑さが異なります。
顔料タイプ
フィルム面とノリ面の間に色が入っています。
このタイプはフィルム面も薄いフィルムを使用しており、
製造の工程を減らすことができるため、価格を抑えることが可能です。
価格は抑えられるものの、耐久性が低いため、色が徐々に薄くなり、
紫色のようになってきます。
貼替え時に剥がす際に、ノリの上に色が残り、ノリを取り除くのも一苦労です。
染料タイプ
フィルム面を染料で染めて色を付けます。
このタイプも業務用のフィルムと比較すると耐久性が低く、
色褪せは顔料タイプより起こりにくいものの、
窓を上下したり、日常の拭き掃除をすることで、
細かな傷が入ってしまい、徐々に目立つようになってきます。
このタイプもノリ残りが多く、貼り直しの際もノリを取り除くのに苦労します。
原料着色タイプ(原着タイプ)
フィルムを製造する前にフィルムの原料に色を付けています。
その上、表面にハードコートも施されているため、
耐久性は問題ありません。
色褪せもしにくく、10年経過した車でも色褪せはほぼ見られません。
またハードコートのおかげもあり、窓の上下や日常の清掃でも、
傷が入ることもほぼありません。
当社で使用しているフィルムは当然ながら、この「原料着色タイプ」のフィルムのみを使用しております。
フィルムの色や性能
続いて、カーフィルムの性能について解説していきます。
基本的にどのカーフィルムであっても、99.99%の紫外線はカットしています。
ただ、紫外線は暑さを感じる光ではありません。
暑さを感じるのは赤外線です。
その暑さを感じる赤外線はカット率がフィルムで大きく異なります。
赤外線カットのことを「IRカット」と呼んだりします。
また赤外線は波長に幅があり、赤外線のどの波長をカットしているのか、
メーカーごとに異なるのですべてについて解説は難しいのが現状です。
各メーカーでより断熱効果を高めるためにフィルムの開発をしています。
プロがオススメするフィルムブランド
その中で、当社としてオススメのフィルムブランドは、以下の2つ。
- シルフィード(高断熱フィルム)
- ルミクール(通常フィルム)
シルフィードは、赤外線を90%以上カット、紫外線は99.99%カット
ルミクールは、紫外線は99.99%カットしているものの赤外線カットはありません
シルフィードの方がフィルム自体も高価になるため、施工価格も
高くなりますが、断熱効果が非常に高いフィルムになっています。
ルミクールは、断熱効果は無いものの、価格を抑えることができる
高品質フィルムです。
カーフィルムはどんな色にするのが最適なのか
これは、利用する前に悩ましい点ではないでしょうか。
こういった場合、まずは「フィルムを利用する目的」を考えてみてください。
目的は色々あると思います。
- 車の中に置いてある荷物を見られてくたい
- 夏の暑さを何とかしたい
- ドレスアップとして窓ガラスの色を変えたい
- 万が一の事故の時もガラスが飛び散らないようにしたい
こんなもろもろの目的の中から一番重視したいものを決めます。
それを決めた上で、ショップに相談することで、
ショップ側も最適なフィルムの色や種類を提案しやすくなります。
そこで、価格を確認した後は、実際に端材のフィルムを窓に当ててみて、
施工後の色の雰囲気を確認することで、色を最終決定することもできます。