小さなお子さんなどと旅行に出かけると、ありがちなのが、車内でのお漏らし。。。
すぐに停車できるような状況であれば、何とか回避できますが、高速道路や幹線道路を走行中などの場合、「おしっこしたい!」と急に言われてもどうにもならない、、、
なんてこともありますよね 汗
こういったことが無いに越したことはありませんが、このページでは、どうにもならなかった時の対処方法をご紹介しています。
排泄物(尿や便)の臭いが残る原因
車の中でおしっこやうんちをお漏らししてしまうと、当然ながら、座席(シート)などに付着してしまいます。
洗剤などを使って掃除をしたものの、ニオイが取れない、なんてことありませんか?
尿や便などの排泄物は通常は弱酸性の性質を持っています。
弱酸性の性質を持つ汚れは反対の性質のアルカリ性の洗剤で落とすことはできます。
洗剤などを使用して拭き取ることで、「見た目の汚れ」は取れるので、キレイになったように勘違いしてしまいます。
実は、繊維の中に入っている目に見えないような汚れや菌を取りきれていないため、臭いが残ってしまうのです。
そして、それをそのまま放置してしまうと、残ってしまった成分に雑菌が繁殖し、悪臭を漂わせることになることも。。。
以下で市販品を使っての消臭方法もご案内してみます。
プロにお願いする場合は、
市販品で消臭するための5つのステップ
用意する物
- 重曹
- 次亜塩素酸水
- 水 または ぬるま湯
- キッチンペーパー
- ビニール袋
- ビニール手袋
- マスク
- コップ
1 作業前の除菌(下痢などの場合)
尿、便には細菌やウイルスがいる可能性が高いため、作業前に除菌するようにしましょう。
もし、下痢の場合などは、特に注意が必要です。
ウィルス性の下痢の可能性も有り、ウィルスが舞ってしまったり、することがあるためです。
最近では、「次亜塩素酸水」も手に入りやすくなっているため、次亜塩素酸水がおススメですが、手に入らない場合、
「除菌用アルコール」で排泄物とその周辺にスプレーし、除菌しておきます。
この時、注意していただきたいのが、「適量にして下さい」ということです。
次亜塩素酸水で除菌するために、1リッターや2リッターを撒いてしまうと、それはそれで排泄物の被害を広げてしまうことになってしまうからです。
「次亜塩素酸水」は「次亜塩素酸ナトリウム」とは全く別物になるので、注意が必要です。
「次亜塩素酸ナトリウム」はアルカリ性で、素手で触った時、ヌルヌルした感覚があります。これは、アルカリ性の洗剤などはタンパク質を溶かすため、皮膚の表面が溶けてヌルヌルした感覚になります。当然ながら肌荒れもします。
それに対し、「次亜塩素酸水」は弱酸性で、お肌とほぼ同じ性質のため、皮膚への影響はほとんどありません。
そして、除菌力は「次亜塩素酸水」は「次亜塩素酸ナトリウム」の80倍とも言われています。
アルコールでは退治できないノロウイルスも次亜塩素酸水で退治できるともされています。
また、コロナウィルスにも次亜塩素酸水は有効とされています。
2 キッチンペーパーで排泄物を取る
まずは、何より先に排泄物を取り除きます。
ビニール手袋を装着して清掃作業を行うようにしましょう!
乾く前に行うのがベストです。
キッチンペーパーや雑巾などで、可能な限りの水分や汚物を取り除きます。
この時点でどこまで吸い取れるかがポイントでもあります。
3 重曹水を作る
コップに重曹水を作ります。
水またはぬるま湯に対して重曹を5%程度の濃度で使用するのが無難です。
200mlくらいのコップならば、小さじ2杯(10g)くらいになります。
水でも良いのですが、汚れを分解するには温度も重要なので、「水」よりも「ぬるま湯」の方がおススメではあります。
4 排泄物の洗浄
この重曹水を排泄物が付着してしまったシートの上などにしみ込ませます。
この時、コップから直接かけてしまうと多すぎるので、ビニール手袋をした手をコップに入れ、その部分に少しずつしみ込ませる感じで行います。
ある程度しみ込ませたら、手で軽くなじませ、
その後、しみ込ませた部分をキッチンペーパーで吸い取ります。
これを汚れがキッチンペーパーに付かなくなるまで何度か繰り返します。
その際、重曹水だけでなく、次亜塩素酸水も同様の方法で行ってみて下さい。
5 洗浄
キッチンペーパーでしっかりと吸い上げた後、鼻を付けて臭いを確認します。
これを排泄物のニオイが無くなるまで繰り返します。
排泄物がしっかりと取れておらず、臭いが残っている場合、
市販の消臭スプレーをいくらかけても臭いが戻ってくることがほとんどです。
また、おしっこの量やシートの材質によりしみ込み方も様々です。
そして、手の入らない箇所に入り込んでしまうこともあります。
上記の方法を試してみてもどうにもならない場合などは、プロの消臭クリーニングを利用することをおススメいたします。