カークリーニングのプロショップ得洗隊です!!
得洗隊には、ほぼ毎日のように車で吐いてしまい、消臭・洗浄して欲しいという問合せをいただきます。
こんなケースが一番多いケースです。
- お子さんが車酔いしてしまい、高速道路で停まることもできなかったため、そのまま嘔吐しまった
- 酔った知人を家まで送っていく途中、急に吐かれてしまった
こんな時、あなたは正しい対処をできていますか??
自分で何とか解決したい!という気持ちはよくわかります。
でも対処を誤ってしまうと、必要以上に処理に金額がかかってしまうことも。。。
今回は、特に座席(シート)に吐しゃ物が付着している際のやってはいけない対処方法をご紹介します。
このような対処はしないように気を付けましょう!
水分を「大量に」染み込ませてしまってはダメ!
ご依頼いただく中に、
「座席(シート)を外して、ホースで水を流してしまったり」
「浴槽に漬けて洗ってしまったり」
といった方が実際に時々いらっしゃいます。
これがどうしてやってはいけないのか。
上に乗っている吐しゃ物は取り除けても、座席(シート)の中にしみ込んでしまっている液体の部分を取り除くのは一般的にはなかかな困難です。
そういった状態にも関わらず、大量に水分を染み込ませてしまうと、吐しゃ物が一緒にどんどんしみ込んでいってしまいます。
こうなってしまうと、染み込んでしまった部分までしっかりと吸い上げないと臭いはいつまでも残ってしまいます。
また、うまく臭いは取り除けたとしても、座席の中のスポンジは非常に厚みがあります。
そのため、しっかりと中の水分を取り除いておかないと、数か月経過してからスポンジの中に残っていた水分が腐って腐敗臭が出てきたりするケースもあります。
座席(シート)に大量に水を染み込ませてしまったら、
「しっかりと水分を吸い上げる」
「1週間程度天日干しをする」
このようなしっかりとした後処理をするようにしましょう!
市販の消臭スプレーを「大量に」まいてはダメ
当社をご利用いただくお客様の中で圧倒的に多いのが、この消臭スプレーを大量にまいてしまうパターンです。。。
「市販の消臭スプレー」と一言で言ってもいろいろなタイプがあります。
「マスキングタイプ」、「吸着タイプ」、「分解タイプ」など
ドラッグストアなどで販売されているいわゆる消臭スプレーはほとんどが「マスキングタイプ」のものとなっています。
この「マスキングタイプ」の消臭スプレーは臭いの元を分解するのではなく、臭いの成分を包み込んでいるだけなのです。
そのため、一時的には良くても、臭いがまた出てきます。
CMなどもよく見かけますので、消臭スプレーをしてニオイを除去したくなります。
ただ、嘔吐した箇所にしっかりと取り除くこともせずに消臭スプレーをするという行為は、
極論ではありますが、「大便に直接消臭スプレーを噴霧してニオイが取れない」と言っているのと同じことなのです。
こういった消臭スプレーを吐しゃ物が付着した箇所に大量にスプレーしてもニオイを取り除くことは困難です。
また、大量にシートにしみ込ませてしまうと、前項の水分を大量にしみ込ませることと同様に、吐しゃ物をシートの中へ中へと追いやってしまいます。
そして、中には香水のようなニオイ成分が含まれているものもあり、そのニオイと混ざり合って余計に気持ち悪いニオイになってしまう、というケースも多々あります。
絶対にやめましょう!!
洗剤を「大量に」まいてしまってはダメ
洗濯洗剤を大量に使用し、臭いが取れない、というケースも多くあります。
洗剤もいろいろとありますし、洗剤を使用してはいけないということではありません。
あくまで「大量に使用」してはいけない、ということです。
多くの洗濯洗剤は「すすぎ」をおこなうことを前提に作られています。
洗剤成分が残っていることもよくありませんし、「すすぎ」がしっかりできないということは、汚れ(嘔吐の成分)が残っている可能性が高いということにもなります。
嘔吐の成分が残っていれば、臭いも消えるはずはありません。
得洗隊では、リンサーと呼ばれる水を出しながらそのまま吸い上げる機械を使用して洗浄していきますが、洗濯洗剤を大量に使用したシートは永遠と泡が出続け、その泡が消えるまで臭いも残り続けます。
もし洗剤を使用するなら、バケツに洗剤水を作り、タオルにしみ込ませてから叩く程度にしておきましょう!
重曹を「大量に」まいてしまってはダメ
嘔吐物は酸性の場合が多いため、アルカリ性の性質を持つ重曹はすぐ手に入るものとしてはとても有効なものでもあります。
ただ、これも大量にまけば良いというものではありません!
重曹は消臭効果もあるということもあり、吐しゃ物が付着した周辺が真っ白になるくらい大量に重曹をまいてしまう方が多くいらっしゃいます。
臭いの元が残っている以上、重曹をいくらまいても臭いの元を分解仕切るのは困難です!
そして、何より一般の方には、大量にまいた後の重曹を取り除くことが困難で、水分のある個所があれば、シミになって残ってしまいます。
重曹を使用する場合も、前項の洗剤を使う場合同様にバケツに重曹水を作り、タオルなどにしみ込ませて叩く程度にするか、スプレーを使用して少量ずつ使用するようにしましょう!
まとめ
それぞれをご覧になっていかがでしょうか?
簡単に言ってしまえば、なんでも「やり過ぎは良くない」ということです。
一度失敗しないとわからないところも大きいですが、少しでも失敗する方が減ることを祈ります!